妖しの姫と天才剣士
芹沢さんは普通の狸には無い鋭く尖った爪で土方さんへと爪を立てた。
「くっそ……」
刀で爪は止まったけれども、爪を止めた刀を握るその手はプルプルと震えている。
痺れたのだろうか。
それ程までに芹沢さんの力は強いの?
「妖の力に手を伸ばした外道か!」
けれど、その攻撃を気に芹沢さんは動きを止めた。
今さっきまで黒かった瞳が紅く、緋く変わっていって…………。
呆然とした瞳で私のことを見る。
本能的に感じた恐怖でその場を飛び退いた。
「っっ⁉︎」