お気に入り同期と恋人ごっこ
お互いの気持ちは?



工事2日目


「なぁ~太田さんに説明してないのか?
昨日のあれ!くそ迷惑なんだけど」


朝から奥野さんの小言。


「ごめん・・・面倒なこと言ってなくて
昨日あれからちゃんと説明したから」


「それなら太田さんにも謝って貰いたいね~
あの目はないよ?
まぁ~考えてみれば
そんな顔をしてオレを睨み付けるくらい
上野のことを思ってると言うことだからな
お前も幸福者だな」


違うけど・・・。


「あ~あ オレも彼女に
慰めてもらおうっと!」


「あ・・・」


あ・・・しか言えないあたし。


「ふーん 彼女にねぇ~
あっ!ごめんね
聞こうと思ったんじゃないよ
歩いてたら聞こえてきただけだから」


いつから誠がそこに居たのかわからないけど
昨日の続きで嫌みたっぷりっぽい。


誠はすぐ地下室へ向かって行った。


「太田さんってバスケしてるときは
あんな性格だとは思わなかったけど
選ぶ相手考えた方がいいんじゃない?
性格悪そうだよあの人」


「あの人の悪口言わないでくれる?」


「あ~それはそれは
ごめんなさいね」


それからは無言で部署へと
歩いて行った。



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