お気に入り同期と恋人ごっこ


誠が居なくなってすぐ
「付き合って1年ってどう言うこと?」
と 奥野さんに言い寄られた。


「ごめん!常務さんに聞かれて
半年と言うよりは1年の方が重みが
あるかと思って・・・」


「まぁ いいけど
ちゃんとオレに言ってくれてないと
話が合わなくなるだろ?」


「ごめん・・・って」


「他に何か言ってることはない?」


「もうありません!」


少しイラッとしてきた
せっかくのいい気分が落ちてきた。


そんな中「おーい!上野ー!」
また部長の声が・・・。


「監督さんにお茶を入れてあげて」


自販機で飲んでもらえばいいのに
わざわざ出さなくても。


「あ~上野さんだっけ?
お構い無く!」


誠も白々しくあたしの名前を
上野さんだっけ?と言った。


お構い無くと
そう言われても入れなければ。


給湯室でコーヒーを入れ
ソファーに座って部長と話してる誠に
「どうぞ」と差し出すと
「よかったね デザイン画が採用されて」
と言いながらそのコーヒーを受け取った。


「あ・・・そうです
良かったです」


「今日は彼氏とお祝いかな?」


「いえ・・・」


部長の前で奥野さんのこと言わないでよ
お願いだから。


「えっ?上野彼氏がいるのか?
上野の浮いた話を聞いたことないけどな」


ほら・・・部長が・・・。


「部長もひどいですねぇ!
まぁ想像に任せますよ」


あたし心臓がもつだろうか。




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