お気に入り同期と恋人ごっこ
「あのさ・・実は」
電機メーカー会社 青葉電工のスポーツ部との
取引の担当が奥野さんで
ちょくちょく顔を出していると
そこの常務さんと仲が良くなったらしく
最近では『娘の彼氏になってくれないか?』
何て言われているそうだ。
わが会社の名前を背負ってる身だから
いやです!なんてきっぱり言えないらしくて・・・
簡単に断ったら『取引辞めるぞ!』と言われそうだと勝手に想像している。
それでさっきの電話はと言うと
今日娘とどうかね?なんて
勝手にセッティングして連絡をしてきたらしい。
「常務の娘って。。。いいじゃん
ご令嬢様じゃない?」
「何かご令嬢様だよ
写真見るとさ お笑い芸人か?って顔してんだぜ」
「ふーん・・・もったいない」
「他人事だと思って!!!
お前の方がいくらかいいぞ!」
え・・・・・
惑わされたらだめよ
常務の娘と比べたら・・・ってことで
えっ!はぁ?お笑い芸人と???。
「ちょっと!!!く・比べないでくれる?
その・・・芸人とか言う人と
超気分悪い」
「アハハ悪い悪い
と言うかさ お前彼氏居ねーの?」
「いまさら聞かないでくれますかね!
奥野さんと何年一緒してますかね?」
嫌味気に言った。