ハラドキ・デスゲーム
第2章

仲間?敵?




〜 有紗 視点 〜






「あ、あの質問いいですか……?」



『あ?俺にか?』








いや、シンさんしかいないだろ…っ!








「は、はい……

あ、あのぉ……シンさんって、年いくつなんですか…?」









俺と同じくらいなら敬語なしでもいいかな…?

てか、友達になれないかな…?


俺、友達少ないし……

シンさん、友達になってくれないかな……?








『俺は、二十歳だ』



「あっ……ああ、二十歳……」









やっぱ、年上だ………


い、一応……

駄目元で友達になってくれるか聞いちゃおう……









「シンさん、あの……

俺と友達になってくれませんか……?」






『…………………』






「あっ!い、嫌ならいいんです……はい…」




『………………俺は、お前と友達にはなれねぇよ』




「…………………そ、そうですよね…」









む、胸がイタイ…っ!

てか、イタイ俺…!!


友達になって拒否される…って……

イタすぎる…っ!









『お前、よくこんな状況で
友達になって…とか言えるな?』



「すみません……」




『あっ…いや、怒ってるわけじゃねぇよ…

俺は、ただ……
人が殺され、人を殺し
自分も危ない身なのに…


よく、落ち着いているな…って思ったからよ…』






「ああ…いや、ただ俺は……

シンさんに友達になって欲しかっただけで…


俺…友達少ないし……うぅっ…」






『泣くなよ…』









は、恥ずかしい…

自分で言ってて、虚しすぎる…っ!


シンさんに心配させて…

俺の馬鹿野郎…っ!!









『お前、友達少ないんだ…?』




「ああ…はい…っ
俺、小さい頃…両親事故で失って…

孤児院で育てられたんですよ……
まあ、今もですけど……


だから、周りの奴等が孤児院育ちの俺と
どう接していいか分からないみたいで…

俺と友達になろうとしないみたいなんです……


だから、シンさんなら……

俺を孤児院育ちだからって見ず
俺自身を見て、友達になってくれると思って……」









なんか、シンさんって安心するんだよな…

まあ、声しかシンさんがどんな人か分からないけど……








『……………俺は、お前と友達にはなれねぇ…』




「……グスっ……二度言わないでくださいよぉ……」









そこまで、俺を嫌っているのか……

傷つく……





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