ハラドキ・デスゲーム



『あっ…いや……

友達にはなれねぇが…


俺らは、パートナーだ

だから、友達より深い絆で結ばれてるから……



だ、だから……その…

安心しろ!』






「シン…さぁん……」










なんて優しいんだ、シンさん…!


友達にはなれなかったけど……

俺たちは、深い絆で結ばれたよ!今…!









「シンさん!

俺、シンさんについて行きます!


マジ、どこまでも…ついて行きます!」





『お、おう………』








シンさんは、俺の中では兄貴的存在だ!


兄貴〜!!

どこまでもお供しますぜ〜!!









『まあ、この話はこれくらいにして…

このゲームのことについて話すぞ』




「ああ…はい…」








なんか、シンさんは…

そこまで俺の熱意と同じじゃないんだな…


軽くショックだ








『このゲームは、何回か開催されているみたいで…

さっき会った危ないヤツは、前回の優勝者だ』





「えっ……!?」








このゲーム……

何回か開催されてるの…!?


し、しかも……

さっきの男……前回の優勝者かよ!!








『分かったか?
自分の身がどれほど危なかったか』



「はい………」







よ、良かった……

お、俺……あのときパートナーつけてなくて……


あれ…、待てよ…

今、俺の状況ヤバくね…?







『落ち着いて聞けよ


前回優勝したってことは……

全員殺して生き残ったってことだ


つまり、アイツはこのゲームで一番危険なヤツだってことだ』





「うわぁぁあ…やっぱり……」








そんな相手を俺がなんとか出来るわけないよ…っ!

マジ…ゲームオーバーだよ!


さよなら〜…だよ!








『だから落ち着けって言ってんだろ!

大丈夫だ。なんとかなるから』



「なんとかなるって、なんですかぁ…っ」








そんな、いい加減な答えいらないぃ…っ!!



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