紙飛行機~ラブレターの想い~
黒い影のなみだ



次の日の放課後。
また、例のアレが机の上に、どこからともなく飛んできた。

「久しぶりだなぁ」
ついこぼれた本音に、思わず口を塞ぐ。


紙飛行機の形をしたラブレター。

最近は届いてなかったから、もう終わりなんだと思ってたけど、違ったんだ。


遠慮なく紙を開いて、中を見てみる。
小さなラブレターには、予想をしていなかったことが書かれていた。


『君が泣いていた理由が知りたいです』


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