双姫 Ⅰ

忍び寄る影



蛇蝎side


「総長!『双姫』が現れました!!」


俺らは三人は
最近『双覇』に入った疾風を
路地裏に引っ張って痛めつけようとした時


白い仮面をした『双姫』に遭遇した。


見える蒼い瞳は綺麗だと感じたが
どこか冷たい目だった。


「『双姫』が?」


この人は『蛇蝎』の総長。『東条 魁』さん。
俺らの恩人なんだ。


「妙な事したら潰すって言ってました!」


「俺ら『双姫』に目をつけられたんじゃねぇ?」


「ヤバいよな…。」


俺ら三人は『双姫』に怯えた。


「お前ら落ち着け。
俺がどうにかしてやる。
『双姫』も所詮女だ…俺らには適わねぇよ。」


「そ、そうですよね!?」


「相手は女だもんな!」


そうだ、そうだと納得する俺達。


「あぁ、それじゃあ宣戦布告といこうか。」


東条が密かに動き始めた。


蛇蝎sideEND


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