双姫 Ⅰ

歓迎会



『うわ〜…デカッ!!』


「ようこそ、『双覇』の倉庫へ!」


『てか、なんで俺らだけ
遅れて来なきゃ駄目だったんだ?』


「それは中が汚いから掃除してるんだよ!
今頃ワーワー言いながらモップかけてる!」


『…え、そんな汚いのか?』


「まーまー!良いから行こ!!」


グイグイと類に押され倉庫に入る。
でも、そこは真っ暗だった。


『類?なんで暗いんだ??』


「んー?せぇーの!!!」


類の言葉と同時に明かりが付き、


「「「「「蒼翔(さん)ようこそー!!」」」」」


パァン!!


『おわぁ!?』


クラッカー音に驚き一歩引いてしまった。


「蒼翔!驚いたぁ〜??」


「サプライズ成功だぁーー!」


「今日は蒼翔さんの歓迎会です。」


『…歓迎会??』


「類の発案だ。
俺は倉庫に来ないと思ったが来たな。」


「蒼翔、喜んでくれた…?」


『…喜び通り過ぎてビックリしてる。』


「良かった!ほら、料理も用意したんだよ!
下っ端達も居るけど良い奴らだから!!」


『あ、疾風。アイツは知ってる。
屋上で少し話したんだ。』


本当はその前に会ってんだけどね。
そして、口止めしましたけども(笑)


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