双姫 Ⅰ


「だ、大丈夫だろ!

それよりさっき調べたんだが…。
『蛇蝎』は『双姫』と
接触した事を流していない。

…おかしいと思わないか?」


「何か企んでるって事か…?」


「その可能性が高いだろうな。」


「朱音も『蛇蝎』も何考えてんだよ!!」


事態が起きてから動いていたら
いざという時、間に合わない。


「…光喜、朱音を良く見とけ。
俺は随時情報を朱音に送る。」


「おい、朱音を止めねぇつもりか?」


「…俺らが止めてもアイツは止まらない。
止められるとしたら
『神龍』か『双覇』どちらかだろう。」


『神龍』『双覇』

朱音は深い闇を歩き続けようとしている。
それを引き戻せるのはお前達しかいない。

だから頼む、朱音が壊れる前に気付いてくれ。


直紀sideEND


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