双姫 Ⅰ
双覇side
俺らは『神龍』を置いて朱音の後を追った。
でも、
俺らじゃ朱音の行きそうな場所は分からない。
「ねぇ~玲~こんなんで見つかんのかなぁ。」
「諦めんじゃねぇよ!
ったく、アイツも少しは頼れよ!」
「…頼りたくても
頼れなかったかも知れませんね。」
「どういう事だ?」
「それは分かりませんが
恐らく朱音さんの過去に関係がありそうです。」
「そうだな。
それにしても相変わらず街は人が多いな。」
夕方近くで帰宅ラッシュなのか
人酔いしそうだ。
「玲…あれ『蛇蝎』の幹部。」
「本当だ!でも…ボロボロだね?」
俺らは気付いたがあっちは気付いていない。
三人は怪我をしているようで
それを一人で支えている。
…支えきれてないがな。
「くっそ!『双姫』の野郎!覚えてろよ!」
不意にそんな捨て台詞が聞こえた。