双姫 Ⅰ
『そーそー思い出した?
その様子だと罪を償ってないようだけど。』
「んだよ…俺は……俺は悪くねぇ。」
『しらばっくれんな。
東条がそそのかし、
お前が刺したその事実は消えない。』
幼い私には受け入れられない現実だった。
「お、お前らが来たのが悪いんだよ!」
言い訳の次は逆ギレかよ。
『救いようの無い馬鹿だね。』
「頼むから総長を離してくれ。
俺にはその人が必要なんだ!
どうしても離さないなら、殺してやる!」
銃口は私に向けられた。