双姫 Ⅰ


俺らは真面目に学校に行って、
その帰りに病院に通う。

そんな毎日が続いた。


「それでねぇ~?
愁斗ったらテストで赤点取ったんだよ?

折角、朱音が教えてくれたのにねぇ?」


「う…うるせぇな!
たまたまに決まってんだろ!?」


「全く…「李樹の力を借りずにやってやる!」と
張り切っていたのに
赤点を取るとは恥ずかしいですね?」


学校であった話を朱音を囲んで笑い合う。

その繰り返しだ。


「皆、朱音と二人にさせて…。」


「あぁ、お前ら行くぞ。」


これもお決まりだ。

俺らが先に出て、類と朱音を二人にする。


「ありがとう。」


朱音、早く起きろ。

じゃねぇと…類が壊れちまう。


双覇sideEND


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