イジワル王子を拾いました。
「あ、柚おはよー。」
「おはよう美琴ちゃん。」
あれから少し早歩きで学校に向かい、教室に着いたのは8:25だった。
チャイムがなる5分前。
「柚、最近ギリギリの時間に来てるよね。やっぱり一人暮らしって大変?」
美琴ちゃんが何気なく言った“一人暮らし”という単語に反応してしまった。
昨日からは一人暮らしではなくなってしまったからだ。
「あー…うん。大変、だね。」
どうしよ。やっぱり美琴ちゃんには言うべきかな。
「だよねー。なんでも力になるから言ってよ?」
そう微笑みながら言ってくれる美琴ちゃん。
美琴ちゃんは高校に入って1番にできた友達。
やっぱり隠し事はしたくない。美琴ちゃんならみんなに言いふらすこともないだろうし…。