強引な次期社長に独り占めされてます!
「……実はしっかり日本人してたんだな」
呆れたような声音に頷いて、ネギを刻み始める。
「それなりには……」
しばらくして、どこかソワソワしている主任が視界に入ってきた。
実はキッチンからちょっと視線を上げただけで、座っている主任がよく見えるんだな。
落ち着きがない主任って、始めてみるかもしれない。
「暇ならテレビをつけていいですよ」
「つーか、ひとりでテレビもつけずに何やっていたんだよ」
ちらっと見られて、叱られている気分になるのはどうしてなのかな?
「今日は読書ですかね。煮物しながら読書って、ちょっと頭に入りきらなくて読み直ししてました」
「読書好きか? 何を読んでいたんだ?」
「……それは秘密です」
まさか童話を読んでいたなんて言えません。
微かな愛想笑いを返すと、主任は目を細めて呟いた。
「ふーん……」
くるりと部屋を眺め、腕を組むといきなりベッドの下を覗き込んだから、ぎょっとして包丁を取り落としそうになる。
「しゅ……主任!?」
「隠す場所は女も男と一緒だなー? 見てもいいか?」
「ダメに決まってます!」
こんな年をした女が童話読んでますって、どこまでメルヘンだと思われるって言いますか!
「まぁ、そう言わず。お前の事だから別に男の裸が載った写真雑誌でもないだろ?」
私の事だからって、普通に考えてもそんな女性はいないで……いや、いるのかな?
ところで、男性が裸の写真雑誌なんて売ってるの?
それって、コンビニに……?
呆れたような声音に頷いて、ネギを刻み始める。
「それなりには……」
しばらくして、どこかソワソワしている主任が視界に入ってきた。
実はキッチンからちょっと視線を上げただけで、座っている主任がよく見えるんだな。
落ち着きがない主任って、始めてみるかもしれない。
「暇ならテレビをつけていいですよ」
「つーか、ひとりでテレビもつけずに何やっていたんだよ」
ちらっと見られて、叱られている気分になるのはどうしてなのかな?
「今日は読書ですかね。煮物しながら読書って、ちょっと頭に入りきらなくて読み直ししてました」
「読書好きか? 何を読んでいたんだ?」
「……それは秘密です」
まさか童話を読んでいたなんて言えません。
微かな愛想笑いを返すと、主任は目を細めて呟いた。
「ふーん……」
くるりと部屋を眺め、腕を組むといきなりベッドの下を覗き込んだから、ぎょっとして包丁を取り落としそうになる。
「しゅ……主任!?」
「隠す場所は女も男と一緒だなー? 見てもいいか?」
「ダメに決まってます!」
こんな年をした女が童話読んでますって、どこまでメルヘンだと思われるって言いますか!
「まぁ、そう言わず。お前の事だから別に男の裸が載った写真雑誌でもないだろ?」
私の事だからって、普通に考えてもそんな女性はいないで……いや、いるのかな?
ところで、男性が裸の写真雑誌なんて売ってるの?
それって、コンビニに……?