強引な次期社長に独り占めされてます!
「しゅ、主任……!?」

「男の部屋来るのに、スカートはだめだよなー」

ス、スカートだけども! だいたい私は体型隠すような服装しかしないし、パンツなんて一切もっていないし……。

「好きっつー事は、俺は本気だしてもいいわけだ?」

呟きながら目を細め、口許は愉快そうに歪む……けど。

「な、なんか恐い」

だいたい、座り込んだ女の足を掴んでいるのはどうかと思う。
そして、微笑みを浮かべながら親指が足をなでなでしているのは非常に困る。

「あ、あの……でも」

「まさか、ここまできて“心の準備が”とか言い始めないよな?」

い、言わない。言わないけど……。

いろいろ聞かれても頭が真っ白になってしまうから、どうすれば?

キョロキョロしたところで、誰かがいるわけじゃないし、そんなの当たり前の話だし、いたらいたでビックリだ!

「わ、私は、こういうの慣れていないんです」

「だろうなぁ。それはわかってる」

「い、一回しか経験ないし……」

這い上がってきた手のひらに、ゾクゾクしながら上擦った声をあげたらムッとされる。

「それは、今言われるとムカつくから言わなくていい」

「で、でも、あの……どうすれば?」

「どうするかな……本当は、もう少し違うのを考えていたんだが」

もう少し違うの?

キョトンとすると、困ったような笑顔と目が合った。

「女は気にするだろう? 初めてのシチュエーション」

……うん? 私には主任が“何を気にしているのか”さっぱりだ。
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