君を想う【実話】
§第26章..病院§
思い切り泣いた後、荷物はお兄ちゃんに任せて瑠奈は病院に向かった




もう二度と




海斗の気持ちも



拓磨の気持ちも




無駄にしない―..











「久しぶり!るぅもきてたのか」


ロビーには、久しぶりの尚輝の姿


「尚輝〜っ!智也が起きるまで毎日くるよ!」


瑠奈は、笑顔を向ける


「..がんばったな」


拓磨とのことも知っている尚輝


腫れた目の理由も気付いたのだろう



「ねぇ..智也は迷惑だよね?瑠奈がきたりして..彼女とか..」


病室に向かう途中、瑠奈は不安そうに尚輝を見る



彼女ができてたっておかしくない



それに、智也は瑠奈にさよならを告げた..



それなのに迷惑..いや、重いよね..



「智也、彼女はいないよ。迷惑かは、智也が決めること」


そう言って、尚輝は悪戯に笑った


「そっか..そうだよね」


瑠奈は気合いを入れ直す



迷惑でもいい



重くてもいい




智也が目を覚ましてくれれば..





「ここみたい。個室なんだな」


尚輝の足が、一つの病室の前で止まる




柳 智也




プレートには、智也の名前



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