君を想う【実話】
「ついた..」
二人は電車をおりて、目的地に足を運ぶ
見慣れた街並み
懐かしい街並み
胸がギュッと締め付けられる
微かに震える瑠奈の肩を、智也は力強く抱き締めた
「俺は、ここで待ってるから」
智也はそう言って、瑠奈にキスをした
不安になったけど、智也なりの気遣いだってわかってる
一歩ずつ
確かに近付いてく
震える手を力強く握った
何時間にも感じられる時間
少し辺りを見回しながら、ゆっくり進む
そして瑠奈は、足を止めた
「海斗..」
口に出した名前に、涙が溢れる
目の前には
渡来 海斗
そう刻まれた、お墓がたっていた
触れると、ひんやりとした冷たさが伝わってくる
待たせてごめんね..
海斗、聞こえる?
一年の年月を越えて
今、会いにきたよ..