お嬢様はじめました。
「葵ちゃん、許してやって」



やり返そうとしたらミーちゃんに静かな声で諭された。



「この前振られたばっかなの」



凄い真面目なトーンで言われて何だか申し訳ない気持ちになった。



「見た目と違って真面目すぎるって!!」



そう言ってミーちゃんはお腹を抱えて笑いだした。


すかさずクッションをぶん投げる空。



「俺は真面目じゃねーよ! 普通だっつの!!」

「あはははっ!!!」

「いつまでも笑ってんな!!」



本当、仲良いきょうだい。


それに空の真面目さは変わってないらしく、ちょっと安心した。


やんちゃで悪ガキだったけど、やっていい事と悪い事の区別はしてた気がする。



「真面目っていい事じゃん?」

「だから俺は真面目じゃねー!!」

「何でそんな嫌がるかな? いい事って言ってんだからいいじゃん。 もっと空と合う子いるよ」



今回はきっと合わなかっただけ。


もっと相性がいい子いると思う。



「残念だね」

「何がだよ!!」



ミーちゃんは空の肩に手を置くとわざとらしくため息を吐いた。



「葵ちゃんに彼氏がいなかったら良かったのにね〜」




< 168 / 194 >

この作品をシェア

pagetop