〔B L〕朽ちた無花果

ガラッ

「せーんせ!」

「わっ!わわっ、わーっ!!」

ガターン…

いっっ…

「センセ、大丈夫ですか?」

「ああ、平気だよ…」

いきなり入ってきた看護婦さんに驚いて、僕は椅子ごと後ろに倒れてしまった。

「いっつー…!
ごめんごめん、それで用件は?」

「あーいや、先生『マヤ』って知ってます?」

今日はよく聞くな、マヤさんを。

「知ってるよ、佐那斗君が好きだって言ってたからね。
僕もちょうど、今調べてるところなんだ。」

「そうなんですか!?
そりゃー丁度いい!
これ、マヤのコンサートチケットです!
しかも二枚。
あたしいけなくなっちゃったんで、先生にあげようと思って!」

「本当?
嬉しいよ、ありがとう!」

「そのかわりー、今度駅前のうな重奢ってくださいね?」

「うっ…そんなに高いの?
このチケット。」

「ファンが多すぎて販売から2分で無くなるんですよ?」
< 5 / 79 >

この作品をシェア

pagetop