マスク男子
「うん、真紀はいつも騒がしいよね」
郁くんはズバッと言ってくる
それには田中くんもサキちゃんも驚いた様子
「ちょっ、藤野?!直球過ぎる!!」
「藤野くん?!さすがにヒドい!」
私は郁くんの言葉に俯く
郁くんにうるさいって思われてた事が地味にショックだった
「でも、それが真妃だしね?」
「…へ?」
うるさいのが…私?
「それが嫌だったらとっくの昔に拒絶してる。それこそ、幼稚園の時から関係を持たないようにしたと思うよ?」
えっと…それは…つまり?
「真妃は特別」
「?!」
小さく笑って郁くんが言った
その言葉に私は嬉しくなって抱きついた
「郁くん!好きっ!!」
「邪魔だからくっ付くなっ」