この度、友情結婚いたしました。
でも、な。
いくら時間が経ったといっても、私が琢磨に浮気されたという過去は消せない。
それに関してはノーコメントだし。

昔のことなんてさっさと水に流してきれいさっぱり忘れて、大人の対応を取るべきなんだけど……。

やっぱり以前のように普通に接するなんて無理なのよ。
とっくに癒えたと思っていた傷がたまに疼き出してしまう。

そうなると聞きたくなるの。


〝ねぇ、どうしてあんた浮気なんてしたの?〟って――。


そこまで考えて頭を左右に振る。

あーもう、今は仕事中!
甘酸っぱい青春を思い出している場合じゃない!

邪念を振り払い、書類作成に取り掛かった。




「真希さん、確認お願いします」

「ありがとう、助かったわ」

就業時間終了間近、頼まれていた書類の作成が終わり、真希さんに提出すると早速確認してくれた。
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