この度、友情結婚いたしました。

ドン引きしている私に気付かないのか、春樹はさらに引いてしまうようなことを、感慨深そうに言ってきた。

「いやー、それにしても意外だったなぁ。ずっと一緒にいたけど、まどかがけっこう胸があるってことに。それに肌もスベスベだし、触り心地最高！」


洗っていた食器をシンクに落としてしまい、鈍い音が響く。


「うわっびっくりした！大丈夫か！？」


お皿が割れていないか、割れて私が怪我していないか心配してくれているみたいだけど……。


「いや、それは私の台詞だから。あんたの方こそ頭大丈夫？」


いくら幼なじみで気心が知れている仲だと言っても、さすがにさっきの発言はアウトでしょ。
友人にするような言葉じゃないでしょ！！


「っていうかなに？春樹……私が寝ているのをいいことに、変なところ触りまくったわけ？」


軽蔑の眼差しを送ると、慌てて弁解してきた。


「バカ野郎！言っておくけどなぁ、俺だって寝ている女襲うほど飢えてねぇよ！……お前から抱きついてきたんだから、嫌でも分かるだろ！胸の大きさとか」