この度、友情結婚いたしました。
一向に引き下がらないあさみは、ゆっくりと掴んでいた肩を離し、言い聞かせるように話し出した。
「それにさ、この前も言ったけど親友として、まどかに幸せになってもらいたいのよ。その相手は春樹って心配だったし、なによりあいつのこと信用できないし」
「あさみ……」
彼女の本音に触れて、心がじんわりと満たされていく。
ついまじまじと見つめてしまっていると、あさみはバツが悪そうに目を泳がせた。
「それに!まどかが春樹のことを本気で好きなら仕方ないと思うけど、少しでも琢磨に気持ちがあるなら、迷わず琢磨を選んで欲しいの。……琢磨なら信じられるし、なによりまどかのこと任せられるから」
そう話すあさみの横顔はどことなくトロンとしていて、頬がほんのり赤く染まっている。……気がするのは私の気のせいだろうか?アルコールのせいでそう見えるだけ?
そんな疑問が沸き、ますますあさみをガン見していると、居心地が悪くなったのかギロリと睨まれてしまった。
「そういうわけだから!……とにかくしばらく家に居ていいから。よく考えてみてよ、あんたのこれからの人生を。私は春樹から琢磨に奪われることをオススメするけどね」
「そう言われても……」
「あくまで私のオススメはってことよ。いいからよーく考えなさい!ぶっちゃけ今のまま春樹と結婚生活続けていたって、到底幸せになれるとは全然思えないけどね。離婚してひとりになるっていうのも手よ」
胸がズキリと痛む。
あさみの言う通りだよね。私もそう思うもの。
春樹の気持ちがこの先も永遠に続くなんて保証はどこにもない。むしろあいつのことだ。
数ヵ月後……いや、下手したら数週間後にはあっさり浮気されちゃうかもしれないし。
そんなやつとこの先友情だけで一緒にいて、幸せになれるのだろうか……?
「それにさ、この前も言ったけど親友として、まどかに幸せになってもらいたいのよ。その相手は春樹って心配だったし、なによりあいつのこと信用できないし」
「あさみ……」
彼女の本音に触れて、心がじんわりと満たされていく。
ついまじまじと見つめてしまっていると、あさみはバツが悪そうに目を泳がせた。
「それに!まどかが春樹のことを本気で好きなら仕方ないと思うけど、少しでも琢磨に気持ちがあるなら、迷わず琢磨を選んで欲しいの。……琢磨なら信じられるし、なによりまどかのこと任せられるから」
そう話すあさみの横顔はどことなくトロンとしていて、頬がほんのり赤く染まっている。……気がするのは私の気のせいだろうか?アルコールのせいでそう見えるだけ?
そんな疑問が沸き、ますますあさみをガン見していると、居心地が悪くなったのかギロリと睨まれてしまった。
「そういうわけだから!……とにかくしばらく家に居ていいから。よく考えてみてよ、あんたのこれからの人生を。私は春樹から琢磨に奪われることをオススメするけどね」
「そう言われても……」
「あくまで私のオススメはってことよ。いいからよーく考えなさい!ぶっちゃけ今のまま春樹と結婚生活続けていたって、到底幸せになれるとは全然思えないけどね。離婚してひとりになるっていうのも手よ」
胸がズキリと痛む。
あさみの言う通りだよね。私もそう思うもの。
春樹の気持ちがこの先も永遠に続くなんて保証はどこにもない。むしろあいつのことだ。
数ヵ月後……いや、下手したら数週間後にはあっさり浮気されちゃうかもしれないし。
そんなやつとこの先友情だけで一緒にいて、幸せになれるのだろうか……?