ENDLESS
ENDLESS





まぶしくて、そう、眩みそうだった。





「俺、先生が、好きなんだ」





純粋というより、

無知だったのだろう。





一途というより、

無謀だったのだろう。





「知ってる」





冷たくはない、

温かくもない。





拒むわけではない、

受け入れるわけでもない。





「ごめん……」





履き違えた衝動は、





曖昧な空白に、





似合っていた。





「……どうして」





あつくて、もう、倒れそうだった……







ENDLESS







そんな夢をみた朝、特に、動揺はしなかった。

夢は、とっくに手離した、俺の記憶だったからだ。



それは遠く、だが、確かな心当たり。

ああ、確かに、心から焦がれ心から執着した人がいた。



その時、

俺は、高校生だった。

あの人は、国語担当の教師だった。

そして、既婚者。





今思うと、馬鹿げた話だ。





「なぁ、藤崎先生」





高校卒業とともに藤崎先生からも卒業した気でいたが、

どこかで引きずってしまったのだろうか。



気づけば、俺も、国語担当の教師、今井先生だ。





本当、馬鹿げた話。





そう、馬鹿げた話だと笑えるくらい、



大人にもなった。





「……くだらねぇ」





そう、大人になりすぎて、

振り返ることすら忘れていた。





そんな夢をみるまでは……





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