わたしは年下の幼馴染に振り回されています
 彼女は納得したようにうなずいた。

 今では奈月がわたしの洋服を着ることは少々難しく洋服は着なくなったものもはすべてクローゼットに片づけていたのだ。

 わたしはクローゼットから洋服を何着か取り出す。中にはデザインや価格に負けて買ったのだが、わたしには似合わずほとんど袖を通していないものもある。

 わたしはそうしたものを中心に彼女に出してみた。

 彼女はそれをぼーっとした様子で眺めていた。

 おばあさんが生きていた頃は一緒に買い物に行くこともできただろうが、拓馬と一緒であればなかなか買いに行くことができるとは思えない。

中学生の彼女が一人で買い物を済ませるられるとは思えなかったのだ。

 彼女は少し派手な色彩のワンピースを手に取った。

地味な顔のわたしには似合わないが、大人びで美人な彼女にはよく似合いそうだった。

 わたしはさっき彼女が見ていた、今日拓馬と買ったワンピースを指さした。

「これは今日買ったんだ。駅前に可愛いお店があって」

「そうなんだ」

 今度はわたしの買ったワンピースを見ている。

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