Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「・・・立てるか?一旦城に戻ろう」

「こ、腰が抜けて・・・」

「・・・そうか」

そう言うと、ウェインは私を抱きかかえた。
私は思わず声を上げてしまう。

「きゃ・・・!!」

「落ちないように、しっかりと掴まっていろ」

下ろしてもらおうにも、身体に力が入らず歩くに歩けない私は、素直にそれに従う。

コクリと頷くと、ウェインはその場から走り出した。
ウェインの言葉通り、私はしっかりとウェインの服を掴んで、その体に身を委ねた。
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