Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~

その想いは音となって

かれこれテントの中に篭り続ける事5日。未だにカズマさんは出てくる気配がない。

その間族長のテントでリリュアさんと寝泊まりし、ここの人達の手伝いをしながら、ずっとカズマさんがテントから出てくるのを待っていた。

「・・・出てきませんね」

「酷い時には一週間以上出てこない事もあるわよ。気長に待ちましょう」

リリュアさんは私を安心させるようにそう言った。


世界の平和を願う曲。・・・それはどんな曲になるのだろう。

その曲が出来上がったとして、私はちゃんと未来の世界へと戻れるのだろうか。
そしてその曲をちゃんと吹くことが出来るのだろうか。

そして、ウェイン達は今どうしているんだろう。私が突然いなくなったことで心配などしていないだろうか。
もし私のいない間にヴォルデルトが襲ってきていたら?


不安な事が多すぎる。


こんなにのどかで平和な生活をしたのは久し振りだってのに、やっぱり心のどこかではその不安を拭えず、心穏やかに過ごす事が出来ない。


「私の心が落ち着くのはいつの日になるんだろう・・・」


青い澄みきった空を眺め、ぼそりと呟く。

早く戻りたい。
ウェインの元へ。


戻っても役には立たないかもしれないけれど、出来るだけの事をしたい。

それは世界の為に。
そしてウェインの為に。
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