姫と年下王子たち
このとき初めて、カクテルがチューハイよりもアルコール濃度が高いことを知った…。


「バカじゃん」

「…すみません」


長谷川くんに叱られると、なぜだか惨めな気持ちになる。


「それで、カズヤさんがタクシーで送ってくれることになって…」

「へ~。あの男、“カズヤさん”って言うんだっ」


…えっ、カズヤさんのこと知ってるの…!?


「…もしかして長谷川くん、カズヤさんと会ったのっ!?」
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