姫と年下王子たち
青いメガホンを持った監督が仕切る。


「神龍寺くん、美姫!スタンバイしてっ」


俺は、台本を持ちながら前に出た。


「ちょっと、神龍寺くん!まだセリフ覚えてないのっ!?」

「…はい、すみません…」


なんで俺が、怒られないといけねぇんだよっ。


本番までに覚えりゃいいんだろ!?

覚えりゃ!


喉まで出かかっている言葉を飲み込んで、心の中でそう叫ぶ。
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