姫と年下王子たち
あたし1人だけだったら、闇雲に歩き回って…。

…もしかしたら、遭難していたかもしれない。


それに、桔平くんがあたしを庇ってくれたおかげで、猛吹雪だったけど寒くもなかった。



「ありがとう、桔平くん」


あたしは、改めてお礼を言った。


「目見て言われると、…やっぱ照れるわぁ…」


いつになく、はにかむ桔平くん。


「たぶん今年の誕生日は、絶対に忘れられないと思う!」
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