姫と年下王子たち
道の角から、突然黒い手袋をした手が伸びてきて、あたしの口を塞いだ。

必死にもがいてみたけど、ビクともしない。


あたしは鼻にハンカチのような布を押し当てられて、その匂いを嗅いだあと、……意識を失った。



冷たい隙間風と、その風にのって漂うタバコの匂い。

それと下品な笑い声で、あたしは目が覚めた。


うっすらと目を開けると、大きな穴の開いたボロボロのトタン屋根が見えた。
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