姫と年下王子たち
「疲れたでしょっ?」

「これ、飲んで〜♪」


女の子たちは、まるでマネージャーかのようだった。

試合の終わった4人に、スポーツドリンクを手渡したり、タオルで扇いでいる。


女の子に囲まれながら、コートから出てきた桔平くんとふと目が合った。


「お…お疲れさまっ」

「…ありがとー」


桔平くんはあたしからすぐに目を逸らすと、足早に行ってしまった。
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