姫と年下王子たち
儚くも美しいその色とりどり花火に、俺は圧倒されていた。


“来年は、絶対いっしょに行こうね!”


…ふと、由香里の言葉が蘇った。



あれは、俺らが付き合ってすぐの頃の…2年前の夏。


その年も篠川花火大会は開かれたが、由香里と付き合ったのは花火大会の3日後。


市役所にある掲示板の外し忘れられていた花火大会のチラシを、由香里が切なそうに眺めていた。
< 3,343 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop