姫と年下王子たち
太くて、指に毛の生えたごっつい手は、明らかに男の手やった。


けど、人混みから手がにょきっと出て見えるだけで、だれの手かはわからへん。

どないしよか…。


『左側のドアが開きます』


そのとき、車内にアナウンスが聞こえた。


次第に、電車がスピードを落としていく。

どうやら次の駅は、俺らがいる方のドアが開くらしい。


…これしかないっ!



『ドアが開きます』
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