姫と年下王子たち
花火を見上げる見物客とは違い、下を向くその行動は、ある意味1人だけ目立つ。


そいつが巾着袋から取り出したものは、薄暗くて見えづらいが、おそらく携帯だ。


そして、そいつの顔が携帯の画面の明かりで照らされたとき…。

…俺は一瞬、口を開けて固まった。


携帯を見つめるその顔は、…紛れもなく園花だった。


俺は電話を切ると、確かめるようにゆっくりと歩み寄った。
< 3,565 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop