姫と年下王子たち
「なにが?」

「探しにきてくれたり、着替え貸してくれたり、荷物持ってくれたり…」


まだ、うだうだ言うつもり?


もし感謝されることだったとしとも、俺は終わったことを掘り返されるのは、あまり好きじゃなかった。


「なにも気にしてないから、謝らなくていいって」


それから無言のまま、俺たちは歩き続けた。



「はい」

「ありがと」


秋月さんの家の前に着くと、俺は荷物を手渡した。
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