莉佳の不思議な冒険
学校に着くと、0時限目の前で、みんな雑談している最中だった。
派手なグループの子達がわたしの机に陣取っているのを見て、私はため息をついた。
まだ当分席には座れなさそうだ。
と、友達が教卓に陣取っているのを見つけた。大川ちゃんだ。
大川ちゃんはボカロとラノベが大好きで、衣装の自作とか、初音ミクの振り付け
を趣味としている。
最近は写真部に入ったらしい。
「おはよう、大川ちゃん。」
「おはよう莉佳ちゃん、ストパーかけた?、可愛いね。写真とってもいい?」
そう言って彼女は一眼レフを構えてみせた。
私は苦笑すると、
「まあ、別にいいけど」
と答えた。
「やった、文化祭の時展示させてもらうね!」
「まじ?ちょっと待ってそれは、、、」
私がそう言った後、私達はひとしきり笑った。
0時限目のチャイムが鳴ると、大川ちゃんは自分のクラスに帰っていった。