冷たい舌
「透子……。お前、本当に和尚と結婚するのか?」
んー、と唸って透子は、他に貰い手もなさそうだしね、と答える。
つまみがないとちょっとあれだな、と戸棚を開けてみたが、チョコーレートくらいしか発見できなかった。
そもそも透子はあまり間食というものをしないので、部屋には大概何も置いてないのだ。
「こんなもんしかないけど、いい?」
「なあ……俺じゃ駄目か?」
酒を呑む手を止め、真剣な顔で見つめる忠尚を見て、透子は問い返す。
「え? チョコレートじゃ駄目?」
「透子……」
忠尚が透子の後ろに手をついて、覆い被さるように唇を重ねてきた。
何が起こったのかわからなかった。
きょとんと見つめる透子に、忠尚は不安そうな顔をした。
だが、そのとき、額を中心に意識がぐるりと回転した気がした。
透子は手をつき、額を押さえる。
まるで、急速に酔いが回ったみたいに、くらくらした。
透子? と窺うような忠尚の声がすぐ近くでした。
忠尚が差し出した手に、つい、いつものように縋ってしまう。
だが、忠尚はいつもと違い、そのまま透子を抱き寄せた。
「忠尚……?」
んー、と唸って透子は、他に貰い手もなさそうだしね、と答える。
つまみがないとちょっとあれだな、と戸棚を開けてみたが、チョコーレートくらいしか発見できなかった。
そもそも透子はあまり間食というものをしないので、部屋には大概何も置いてないのだ。
「こんなもんしかないけど、いい?」
「なあ……俺じゃ駄目か?」
酒を呑む手を止め、真剣な顔で見つめる忠尚を見て、透子は問い返す。
「え? チョコレートじゃ駄目?」
「透子……」
忠尚が透子の後ろに手をついて、覆い被さるように唇を重ねてきた。
何が起こったのかわからなかった。
きょとんと見つめる透子に、忠尚は不安そうな顔をした。
だが、そのとき、額を中心に意識がぐるりと回転した気がした。
透子は手をつき、額を押さえる。
まるで、急速に酔いが回ったみたいに、くらくらした。
透子? と窺うような忠尚の声がすぐ近くでした。
忠尚が差し出した手に、つい、いつものように縋ってしまう。
だが、忠尚はいつもと違い、そのまま透子を抱き寄せた。
「忠尚……?」