フキゲン課長の溺愛事情
一応返事はしたものの、記事が気になって仕方がない。
璃子の仕事であるエコタウン関連の事業のPRには、温暖化防止や持続可能な開発に関する情報が欠かせないのだ。けれど、それを抜きにしても、先進国と新興国との対立から膠着状態にあった会議が動きそうだというのは、うれしいニュースだ。
「こういうとき、いかに世界の情報とうちのプロジェクトとを結びつけられるかっていうところが、私たち広報室の腕の見せどころなんですよね~」
璃子がワクワクしながら言うと、達樹が目を細めて彼女を見た。
「やっぱり水上は笑った方がいいな」
「へ?」
突然言われて、璃子は瞬きをした。
「思ったことを言ったまでだ。泣いているよりも笑っている方ずっとがいい。そうやって少しずつ笑えるようになったら、心から笑えるようになる。きっとな」
胸に染み入るような低い声で言われて、不覚にも璃子の目頭が熱くなった。
「あ、朝から泣かせるようなこと、言わないでくださいよ……」
(だいたい、いつも無愛想なくせに、ピンポイントでぐっとくるセリフを言うんだから……)
璃子の仕事であるエコタウン関連の事業のPRには、温暖化防止や持続可能な開発に関する情報が欠かせないのだ。けれど、それを抜きにしても、先進国と新興国との対立から膠着状態にあった会議が動きそうだというのは、うれしいニュースだ。
「こういうとき、いかに世界の情報とうちのプロジェクトとを結びつけられるかっていうところが、私たち広報室の腕の見せどころなんですよね~」
璃子がワクワクしながら言うと、達樹が目を細めて彼女を見た。
「やっぱり水上は笑った方がいいな」
「へ?」
突然言われて、璃子は瞬きをした。
「思ったことを言ったまでだ。泣いているよりも笑っている方ずっとがいい。そうやって少しずつ笑えるようになったら、心から笑えるようになる。きっとな」
胸に染み入るような低い声で言われて、不覚にも璃子の目頭が熱くなった。
「あ、朝から泣かせるようなこと、言わないでくださいよ……」
(だいたい、いつも無愛想なくせに、ピンポイントでぐっとくるセリフを言うんだから……)