潔癖症ヤンキーとペンギン
トミーゲイの熱すぎる想い
『なぁ、アビル……。』

昼休みに芝生の上に腰かけ
校舎を背もたれにして
トミーゲイは珍しく
思いつめた表情をしていた。

ひなたぼっこにうってつけの陽気で
学校の中でも日当たりに絶好なこの場所で
ずっとうつむいたまま、
芝生の一点を見つめて瞳を曇らせている。
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