君を想う


電話をきり、暫くすると来客が途絶えた。
瞳子さんは喫茶室にお茶をいれに行っていて今、受付は私一人でいる。


藤崎斗真と田辺さん話しながらこっちに歩いて来た。


「藍川さん、メール見ました。返事を送ったので後で確認してもらえますか?」


私は慌てた。
田辺さんが言っていたメールというのは、朝、家を出る前に昨日の返事をしたいから都合のつく日を教えてくださいと送信したメールの事に違いない。


来客はいないし瞳子さんも今はいない。だけど藤崎斗真がいる。
人のいるところで、そういう事は話さないでほしかった。
慌ててる私に笑顔で《じゃあ失礼します》と言ってから下の階に降りていってしまった。



「……藍川……メールってなんだ?」


「藤崎さん、喫茶室ですか?今は他の部で使っていて暫く空かないですよ」


「喫茶室は今日は使わない。それより藍川、田辺さんとメールのやり取りをしていたのか?」


「いけないですか?」


「昨日映画に行ったんだってな?田辺さん嬉しそうに話してたぞ」


「告白もされたんだってな?返事はまだらしいけどなんてするつもりだ?田辺さんと付き合うのか?」


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