ひぐらしの唄
第六章
あれから何時間たったんだろうか……
廊下の椅子で座っていると目の前に若菜の病室で見かけた女性がいた。
「君が蒼くん……ね、大きくなったね」
「貴女は……」
「若菜の母です。若菜に生きる希望をあたえてくれてありがとうございます」
深々と頭を下げた。
「どういうことですか?」
鞄から1通の手紙をくれた。
「これ……って」
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