SEXY-POLICE79
もうすぐ一日が終わるのか、時刻は夕方の五時十三分。須田検事は犯人が言った通り車を使わず二本の足で潮風公園に向かって走っていた。犯人の指定時間は三十分、あと二分で目的の場所に着かなくては桐野警部補が危ない。まだ目的地にまでにはだいぶ距離がある。このまま走っていっても約束の時間までにたどり着けるかどうか。と、そこへ一台のバイクが止まっているのが見えた。

駐車禁止のその場所に停めてあるバイクの鍵は、運のいいことにさしっぱなしだ。犯人が言ったのは車を使うなということだけ、ならバイクはいいことになる。須田はバイクの鍵を回した。エンジンがかかり、バイクはもうスピードで走り出す。これなら約束の時間までに間に合う。

「ちょっとあんた、オレのバイク……ッ」

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