まるでペットのような彼
「誰がこんな…」

「誰だかわからないけど、どうにも一人じゃないみたいなんだよね。」

「どういうこと?」

「これ見てもらうとわかると思うけど…」

見せてもらったのは、二つの書き込み。
内容は、大差ないんだけど、文面がかなり違う。

「ね?」

「ホント、違いすぎる。」

「一人でじゃ、こんな違いでないと思う。このサイトは、匿名性が高いから嘘八百なんだけど、かなり個人を特定できることも書いてあるから、最近上役たちも気づいたらしいんだ。」

「それって、まずいかも?」

「う~ん~女性管理職だから、一般と対応が違うかもしれない。」

「参ったな~」

私は、頭を抱え込んでしまう。

「噂だけだけど…、笹谷なんかこの噂で盛り上がる社内の男性に怒ってたよ。あいつ、郁美が離婚でもしたら、間違いなくアタックしてくるね。」

「いやいや、笹谷くんのことは、ともかく、盛り上がるって?」

「ホストを落とすことのできた身体と一度でも関係持ちたいって盛り上がってるのよ。」

奈央子の話しを聞いて、気持ち悪くて身震いしてしまった。

「気持ち悪い。」

「私もそう思うよ。バカな男が多い。」


まったくだ。
噂のせいで、退職の可能性もある。

その前に、上役から呼び出しされるかも…

考えると頭が痛くなってきた。





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