まるでペットのような彼
「園田さんに、損させませんよ。」

平然として言いのける斎に、空いた口が塞がらなくなる。


料理がきたので、お喋りを中断して食べはじめる。


「一緒に食事できる仲なら、またお会いしても問題ないですよね。」

「あ…あんた…」

「あんたじゃなく、周です。それともお付き合いしてる人いらっしゃるんですか?」

「…いないわよ。」

「なら問題ないですね。今度の金曜の夜でお願いしますね。」

「···私は、承知して…」

「大丈夫です。背中の黒子のこと言いませんから。」

ニヤリとしながら、言った。

こ…この男…







なぜか、言われた通りに金曜日に周といる。


「きてくれて、ありがとうございます。」

「…きたくなかったわよ。」

「そんなこと言わずに、楽しみましょう。」

そう言った周は、妖艶に笑った。


「私みたいなオヤジ女と居たって、楽しくないんじゃない?」

「楽しいですよ。あなたみたいな気の強い女性を啼かせるのが好きなんですよ。」

「んが…な…」

「美人のそんな表情もよいですね。」


まったく、この男にかないそうにない。



再会してしまったから?




いや…
私が誘ったからだ…



それから、バーでお酒を少し飲んだ後、あの日と違って周の家に行った。










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