まるでペットのような彼
「好意を受けるってんなら奈央子のが、モテたんじゃない?」

「ああ、大谷か~
あいつ、性格がオヤジだろ?」

妙に納得して頷いてしまった後、あっ!と、しまった!って顔をしてしまう。

「プッ…」

「笑わないでよ…」

「そういうとこが、一条らしい。大谷は、見た目だけならモテるかもだけど、あの性格だから、友達止まりが多いんだよ。」

笹谷くんから聞いたことは、ちょっと意外だった。

「一条、クリスマスを予定ない同士で同期会なんて口実で一杯どうだ?」

「う~ん。魅力的だけど…ごめんなさい。」

「彼氏に操か?」

「…そんなんじゃない。」

「そんな顔で言われたって、説得力ないよ。
残念だけど、同期会は、またの機会だな。」

「誘ってくれたのに、ごめんなさい。」

「謝るなよ。気にすんな。じゃ、またな!」


笹谷くんは、同期で唯一本社にいる男性社員だ。
私の同期も入社時は、15人いてうち4人が女性だった。
残っているのは、奈央子と私の二人であとは、寿退社。
男性は、8人残ってるけど地方や海外に転勤で本社には、笹谷くんのみだ。


女性で役職になったの、私だけだしな~


少し、懐かしい気持ちを抱きながらあと少しのクリスマスの時間のために、家路についた。






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