ハピネス
ビックリして惟万理と同時に叫ぶと、千熊君がチラリと私と惟万理を一瞥してから比嘉君に言った。


「ああ~~~…そうだな……なぁ早乙女、石仲、お前等これから何か用事あるか?」


「えっ?別に無いけど……」


「私も」


「じゃあ2人共、オレ達と一緒についてきて。きちんと説明するから…さ」


さりげなく女の子の右手を握って歩き出す比嘉君に、“説明って何の?”と野暮な質問は出来なかった。


「行こう、惟万理、早乙女さん」


「士源……いいの?私達が首突っ込んでいい様な事なワケ?」


「龍汰がああなら、きっと大丈夫だって」
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