ハピネス
「あーー、オレちょっとこの2人とお話したい事があるんだ。だから士源と遊んでてくれ」


「え~~~」


「よし、オレと遊ぼっか」


プクーーッと頬を膨らませて不満顔の女の子に、申し訳なさそうな顔を向ける比嘉君。


千熊君が女の子を引き連れて私達から離れたのを見計らってから、彼は私と惟万理の方に振り向いた。


「早乙女、石仲、とりあえず座ろっか」


「う、うん……」


比嘉君の提案通り、私と惟万理はベンチに並んで座る。


比嘉君は1人ベンチの近くにあった1人掛けのイスに腰掛けて、クシャリと自分の茶髪を掻いた。
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