ハピネス
「えっと……早乙女と石仲はなんでこの病院にいたんだ?」


「私と天祢の小学校の時の先生が入院中だから、2人でお見舞いに来たのよ。それより比嘉君と士源はどうして……」


そこまで言って、チラッと千熊君と女の子の方を見る惟万理。


2人はバレーボールより少し小さめ位のボールをポンポン投げ合っていて、女の子の弾けんばかりの笑顔が明るい印象をもたせた。


「ああ………さっきからアイツが“お兄ちゃん”って連呼してるの聞いてて分かっちゃったと思うけど、アイツオレの妹なんだよ」


―――やっぱり、あの子は比嘉君の妹さんだったんだ……
< 113 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop